
第十席 「寿限無」

言い立てのキレや上手さを全面に出した予選とは異なり、本選の朱音は比較的あっさりとした“寿限無”を展開する。勝負を投げたのかと訝しむからしやひかるだったが、実はそれは、大会の熱気にあてられた観客にとって心地よい、落語家的なアプローチだった。役の心情に寄り添い、押しつけがましくない語り口で観客を自然と噺に引き込む朱音は、次第にある境地へと達する。
登場演目
朱音が自然体で演じきり観客を魅了
「寿限無」
最も有名な「ザ・スタンダード演目」と言える。子供に長生きしてほしいと思い、縁起のいい名前や言葉を全部入れて、非常に長い名前をつけてしまう。何といっても長い名前を何度も繰り返す部分が面白い。 演者によって微妙に言葉や名前の違いがあるが、間違えではないので、ぜひ複数の「寿限無」を聴き比べて欲しい。柳亭 こみち
瀧川 鯉舟
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